速弾きしなけりゃ意味がない - 大村氏の教則本でギター再チャレンジ
LIV MOON のギタリスト、大村孝佳氏。以前からライブDVD "LIV MOON CLUB SHOW 2011 GOLDEN MOON~月華月虹~" を観てて、その綺麗なフォームと正確なピッキングから、たぶん彼は毎日毎日地味で単調でつまらないトレーニングをひたすらやり続けたすごく真面目な人なんだろうと想像していました。
ギター力をイチから鍛え直す! 烈奏ギター道場~異種格闘技編~(CD付)
先月のLIV MOONライブへ行った後から沸々とロックギターへの思いが募り、たまたま本屋でこの大村君監修の教則本を見つけ思わず購入。ハードロック & ヘヴィメタルギター再チャレンジです。
ギター力をイチから..
と書いてありますが、初心者向けではなく、HR/HM中級者または上級者がもう一度基礎を見直しながら 速弾き を練習するための本だと思います。っていうか自分自身、ほとんどの譜例が付録CDのテンポで弾くことはできません(笑)。"昔はこれくらい余裕で弾けたのに~!" とムキになって弾いていたら腱鞘炎になりかけ、一週間弾くのを休まなければならない始末。。
改めて思うことは、特に Ex-13 息の長い速弾きの基本形、3notes per strings
や Ex-14 両手の持久力を要求される6連速弾き
など、エクササイズとはいえ音楽的にはまったく面白味の無いフレーズが多いことです。ゆっくり弾いたら本当にカッコ悪い、この手のフレーズはやはり速く弾かなちゃ意味がないんです。
昔マイケル・アンジェロというタッピング系速弾きのギタリストがインタビューで 速弾きはフィーリングが無いっていう人もいるけど、ジェットコースターに乗ったときのぶっ飛んだフィーリングは速弾きでしか表現できないと思うよ
というようなことを言っていました。やはり速弾きも音楽表現の一つなんでしょう。
あとがき
この教則本を購入してから3週間ほど経ちました。もう飽きたのか、それとも諦めたのか、、今はジャズのツー・ファイブフレーズを練習することが多くなりました。。昨日も本屋で布川俊樹さんの ジャズ・ギター虎の穴 コード・ソロ完全征服への道 という教則DVDを見つけてしまいました。っが、ちょっと待て!お前はこの手の本やらDVDをいくつ持ってるんだ! お前が下手なのは教材のせいじゃない! お前の問題なんだ! といい聞かせて、手に取ったそのDVDを棚に戻しました。。
最後に昔先輩から教わった、気楽にピッキング練習ができる譜例?を紹介します。
左手で E のパワーコードを押さえ右手で軽くミュートしながら、一定のテンポでかつ音の粒が揃うように心がけて練習します。メトロノーム記号も掲載していますが無視して結構です。自分の好きなというかできるスピードで弾いてください。ま、最初はゆっくり慣れてきたら速くっといったところでしょうか。
"気楽に" というのがポイントで、気合入れてよーし!練習するぞ!とメトロノームの前に座って、、というのではなく、上述の 一定のテンポでかつ音の粒が揃うように
がある程度できるようになった後は、例えばテレビを見ながらとか、頭は別のことを考えててもいいから手だけ動かすといった練習方法です。継続は力なり
と云われていますがこれだったら続けられそうじゃないですか?