かき集めたロドガブ・アルバム - "Rodrigo Y Gabriela"の音楽CD

2013年1月オーチャードホール、観客が皆トランス状態になった白熱のライブでした。ステージにはアコギを抱えた二人だけ。こんな体験は生まれて初めてです。もう Rodrigo y Gabriela なしには生きていけない!

前年10月頃にお二人の存在を知り、以来彼らのアルバムをかき集めてきました。彼らのリーダ作はこれがすべてだと思っているのですが、もし "他にもあるよ!" という情報がございましたら是非教えてください!最近は日本の Amazon でもマーケットプレイスで海外のCDショップが直接出品していて、実際私が探し当てたアルバムのいくつかはそこから入手しました。

では、手元にあるロドガブCD、7枚すべてを紹介します。

あとは "パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉 オリジナル・サウンドトラック" にも2曲参加しています。

スタジオ収録アルバム

Re-Foc

2002年に録音されたらしい最も古いアルバム。ギター・デュオではなくヴァイオリン、ベース、パーカッションも加えての、どちらかというとイージー・リスニング的な楽曲でまとまっています。とはいえお二人の独特な演奏スタイルは既に健在で、5/4拍子の Take Five からのメタリカ One "ズドドドド!ズドドドド!" への展開は、くぅ~!さすが!と唸ります。

自主制作版のような録音の安っぽさはありますが、楽曲の高い完成度と相変わらずのスーパーギタープレイは聴きごたえ十分です。

激情ギターラ!

2008年、初の国内版ディスク。オリジナルタイトルは "Rodrigo y Gabriela" です。私にとっても初ロドガブ体験でした。AKANE LIV さんがブログで紹介していたのがきっかけでした。

スパニッシュを連想させられるナンバーが中心で、初めて聴いたときはきっとフラメンコ・ギターの応用なんだろうと思い込んでいました。他のアルバムも聴いてわかったのは、あらゆるジャンルを包括しているというか、むしろ無ジャンルなんですね、彼らは。

オープニングナンバー TAMACUN は、もはやライブでは欠かすことのできない彼らの代表曲です。先月のライブでも最後の最後、アンコールのラストで演奏され、もうアドレナリン分泌しまくりでした!!

格闘弦(初回生産限定盤)(DVD付)

2010年、国内版としてのセカンドアルバムで、最もロック色の強いアルバムです。オリジナルタイトルは "11:11 (イレブン・イレブン)" なのですが、なぜか日本では "格闘弦 (かくとうげん)" (笑)。かねて敬愛していた11組のアーティストたちへのオマージュ がコンセプトで、CDブックレットにはサンタナやジミヘンなど11曲それぞれに対してアーティストの名前も併記されています。

特典DVDに収録されている、Buster Voodoo奏法解説は必見です。ガブリエーラちゃんの右手もご本人が丁寧に解説してくれて、『ボディを叩く → 人差指UP → 中/薬指DOWN → 親指UP』で "ドツツツ、ドツツツ" の刻み、『中/薬指DOWN → 親指UP』の繰り返しで16ビートのカッティング、『中/薬指DOWN → 親指DOWN → 親指UP』の2往復で泣く子も黙る "ジャラララララ!!" の6連符と、どうやら3つの組み合わせで演奏しているようです。何時間も練習しないと速く弾けるようにならないわ って何時間どころじゃねえだろ~! どうやっているのかわかったせいで "俺も頑張ればできるかも!?" と今テレキャスターをバチバチ叩いています(笑)。

エリア52(初回生産限定盤)(DVD付)

2012年、タイトル "エリア52" はアメリカ空軍機密基地「エリア51」の隣 の意味。未体験キューバ音楽との融合というコンセプトで、前2作品、"激情ギターラ!" と "格闘弦" をキューバ音楽へアレンジしたアルバムです。おなじみのロドガブ・ナンバーが、ピアノとホーンセクション、パーカッションをバックに、ご機嫌なラテンナンバーに生まれ変わっています。

特典DVDは、アルバムのメイキング映像がメインで、ライブアルバム "Live in France" から2曲分の映像もありますが、ライブ映像ではなくツアーダイジェスト映像です。

ライブ収録アルバム

Live Manchester & Dublin (2003年, 2004年録音)

日本ではプロモーションなしの輸入盤ディスクなのに15,000枚売れたなど、このアルバムによって Rodrigo y Gabriela の名が世界で知られるようになったそうです。2004年2月マンチェスターでのギター・デュオ、2003年12月アイルランド = ダブリンでのヴァイオリンも加えてのトリオ、それぞれ4曲づつ収録されたライブ録音です。

内容は、今となっては後述のライブアルバムの強烈さがあるので、可もなく不可もなくとなってしまうのですが、初めてこれを聴いたら度肝を抜かれるだろうと思います。アルバム "Re-Foc" の発表後のライブツアーなのですが、パーカッションやベースが抜けても曲の印象はそのまま、いやむしろ疾走感が聴く人を駆り立てる演奏で、ロドガブさすが!と称賛したくなります。

隠れた特徴は、ワウなどのエフェクタを一切使っていないことです。エフェクタは、ギターの音色を変化させるがあくまで装飾のため、と知ってはいたものの、お二人の演奏はこの言葉に説得力を与えます。

Live in Japan (W/Dvd) (2008年録音)

ニホンニぃ クルのワァ、、ハディめデデス とガブリエーラちゃんの可愛いMCも聴ける初来日公演。可愛いMCの後にメタリカの ORION って(笑) ギャップも面白い。

当時は二人とも椅子に座っての演奏が基本で、次のライブアルバム "Live in France" よりは落ち着いた演奏に聴こえます。それでもロドリーゴの、ARE YOU, FxxKIN', READY!! で始まる TAMACUN のころには、CDで聴いている自分でさえ、お二人のペースに呑み込まれてしまいます。

DVDには、5曲(SATORI / IXTAPA / VIKINGMAN / TAMACUN / DIABLO ROJO)だけライブ映像が収録されています。演出上照明が暗いですがそれでも驚異的スーパーテクニック、観客の熱狂ぶりがわかる唯一のDVDです。部屋で観てるだけでこんな興奮するんだから、その場にいたらほんとすごいことになるんだろうと想像しながら、毎晩のように観ました。いうまでもなく実際ライブ会場では、想像以上の迫力、最高のパフォーマンスでした。

Live in France (2011年録音)

アルバム "格闘弦 (11:11)" の発売を受けての世界ツアー、フランスでのライブ録音です。1曲目 HANUMAN から飛ばしまくる、私が体感したライブに最も近い、大興奮のライブアルバムです。荒っぽいギターサウンドが逆にアドレナリン分泌しまくり! 気づいたら部屋で一人ヘッドバッキングしていることもあります (笑)。

コーラスパートを観客が声援代わりに歌うのはよくありますが、ギターパートを歌うのはロドガブのライブだけではないでしょうか? 先月のライブでもこの収録と同じようにロドリーゴが TAMACUN のメロディを弾きみんなに歌うことを求めていた様子でしたが、戸惑ったのか結局歌ってる人はほとんどいなかったです (笑)。

Written in 2013-02-03
この記事が属しているカテゴリ: MUSIC, ROCK, LATIN, GUITAR

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