no day but today - ミュージカル『RENT』 (2009-03-15)
元々はFRIED PRIDEのShihoさんがミュージカル初出演すると聞きつけ「これは観に行かなければ」と出会ったのがきっかけです。
昨年2008年末にその日本人キャストの『RENT』を観劇し、映画DVDを観てから徐々にハマりだし、ここ最近はほぼ毎日のようにサントラCDやDVDを見聞きしています。「もう一度ステージを観たい!」と思ったころには全公演終了してしまっていて辛いです...。
52万5,600分 1年をあなたはどう計る? ・・・ 愛はどうだろう? 愛で計ろう シーズン・オブ・ラブSeasons of Loveより (YouYube動画へ)
照れ臭くて赤面しちゃうような台詞なのに、美しいメロディーとハーモニーに乗ると、すっと受容れられてしまうから歌って不思議ですね。
拡大解釈かも知れないけど、「52万5,600という瞬間、その瞬間をあなたはどう過ごしていますか?」と言われているような気がして...。毎日をなんとなく過ごしている自分にとっては、本当にきついメッセージです。「なんか今週、長くね?」なんて、おめでたいこと言ってないで(笑)、1日1日を意義のあるものにしないといけませんね。
[Blu-ray] RENT
メインキャストのほとんどがブロードウェイ・オリジナル、ミュージカル映画としてはむしろ珍しいのでは?と思うキャスティングでの映画です。ステージ版のイメージを壊さないというコンセプトもあるようですが、初演当時を知らない自分にとってはオリジナルキャストかどうかはどうでもいいことです。
とはいっても、この映画が素晴らしいことには変わりません。
自分を追い返すロジャーに向かって、There's only us. There's only this...
と訴えるように歌うミミの表情には胸がキュンとなるし、I'll cover youを歌うエンジェルとトム・コリンズの二人も本当に幸せな気分にさせられます。
真冬のニューヨークが舞台で、役者も寒そうで大変だなぁなんて思っていたら、実は白い息のほとんどがCGだと知って...、なんでぇ、心配して損した!とか思っちゃいました(笑)。
[Blu-ray] Rent: Filmed Live on Broadway
ブロードウェイ版RENTの千秋楽LIVE映像です。臨場感たっぷりの映像で、自分もその場にいるかのような興奮が体感できます。明らかにステージ上から撮影したと思われるカメラアングルから、おそらく観客抜きでの撮影も行われたと思われます。
ミミのOut Tonightは超かっこいい! 映画版でのミミ役ロザリオ・ドーソンは影が薄いという批評を読んだことがありますが、確かにこの映像を先に観たら自分もそう思ったかも知れません。観客を前にしてのステージはやはり、"SHOW"なんですね。
2009年3月現在では、輸入版のディスクしかないため日本語字幕はありません。映画ではカットされている音楽もあるので、日本語ブックレットが付いている国内版ブロードウェイオリジナルキャストのサウンドトラックも、自分には必須です(笑)。 現在では、日本語字幕が出る DVD / BD が発売してるみたいです。
ミュージカル映画が熱い!(その1) (2008-04-26)
ミュージカル映画って、なんていうか、さっきまで普通にしゃべってた人が突然、満面の笑みで歌いだしたり、妙に違和感のある世界で、取っ付き難いイメージを持っていました。でも、映画 "シカゴ" を観て以来、私にとってミュージカル映画はもっとも興味あるジャンルのひとつとなっています。
シカゴ
挿入歌はすべて主人公ロキシー・ハートの幻想の世界として描かれ、従来のミュージカル映画のような不自然さをなくす、という斬新な手法で、近年のアメリカ映画界において、ミュージカル映画はヒット作に恵まれない状況が続いていたがそのジンクスを覆した作品とも評価されている
そうです。
スターを夢見ていた主人公ロキシー・ハートが愛人を銃殺、"キュートな殺人者" として新聞に写真が載り一躍有名人に...。
わたしは "セレブ" 誰もが顔を知っている有名人 誰もが知っているこの目 このヘアー この歯 オッパイに鼻 この前まで しがない自動車修理工の女房だった ロキシー 人殺しだって 今思えば立派なアート 絞首刑さえ うまく逃げれれば あの時の "ズドン!" が ツキの始まり ロキシー・ハートシカゴ挿入歌『ロキシー』より
報道のあり方に対するカリカチュアです。登場人物全員が "悪いやつ" で逆にそれがかっこいい!歌のシーンがロキシーの幻想だから、弁護士が操り人形になった報道記者を踊らせたり、映像的にもやりたい放題。
作品がまるでミュージッククリップ集のようでもあり、それがたまたま繋がってストーリーとなっているかのようにも観得ます。まさに音と映像の総合エンターテイメントです。
ヘアスプレー
最高にハッピーな作品です。"デブでチビなのは個性" といつも笑顔で力強く生きるトレーシーの姿は本当に元気付けられます。音楽も口ずさみ易いポップなR&B中心で、終始ノリノリです。
この作品は、個性の尊重と人種差別の2つのテーマを取り上げています。私が日本人だからなのか、人種差別問題が強調され過ぎているように思え、そこが少し違和感を感じました。
それでも、トレーシーがトイレから即席花嫁姿(素材はトイレットペーパー!?)で出てきたり、ベルマがたくさんのおもちゃにてんやわんやしながら必死で誘惑する様子など、笑いが絶えない作品だと思います。
ドリームガールズ
うーん、私には Soul がないんでしょうか。あまり楽しめなかった映画です。
ストーリーが複雑。複雑っていうレベルではないかも知れませんが、月9ドラマ並みの人間模様がミュージカル映画としてどうかなぁと思いました。観終ったら "あぁ、楽しかった" 程度のシンプルさがほしいです。
ムーラン・ルージュ
二コール・キッドマン、超色っぽい! でも、それだけ...。どうしても違和感ありありの独特な演出が気になって仕方ありません。
ただ、何回か観るとその違和感も徐々に慣れてきます。"私は娼婦なの、そういう生き方を選んだ女なの。だから嫉妬するのはやめて" というくだりは、男としては?かなり同情したりします...。
古き良き80年代アメリカ映画 - ストリート・オブ・ファイヤー (2008-02-24)
最近、音楽が中心だったり音楽を全面に出している映画が特に好きです。"オペラ座の怪人"や"シカゴ"などのミュージカル映画もそうですが、北野武監督作品"座頭市"なんかも素晴らしいですね。
"古き良きアメリカ映画"という表現はかなり偏見に満ちていますが、私にとって映画"ストリート・オブ・ファイヤー"はまさに"古き良きアメリカ映画"なんです。
ストリート・オブ・ファイヤー
ならず者が愛する人を救うために悪と戦い、結果、街をも救うという定番的なストーリーで最初から最後まで一気に駆け抜ける、楽しむという言葉そのものが体感できる映画です。
バンド名"アタッカーズ"、悪役の組織名"ボンバーズ"とダサダサな名前も気にならないこともないですが、ラストシーンのライブステージですべて帳消し、見終わったら"あぁ、楽しかった"という印象だけが残ります。
ドラマ"ヤヌスの鏡"の主題曲にもなった、このラストシーンの曲は本当に印象的です。これほど人を引き込む曲はないんじゃないでしょうか?映画のために書かれた曲らしく、CDもこの映画のサウンドトラックでしか聴くことができないようです。
夢のホームシアター (2007-12-29)
ついに我が家、といっても賃貸マンションですが、にホームシアターが導入されました。部屋の写真、購入機材などを紹介します。
ショボイ携帯カメラでの撮像のため、映像の美しさがまったく伝わりませんが、映画「ONCE UPON A TIME IN AMERICA」のワンシーンが映っています。元々この映画を、ブラウン管やプラズマテレビのようなガラス張りのギラついた画面ではなく、温もりあるスクリーンの映像で観たいという想いからホームシアター導入を熱望していました。
購入機材
- SANYO 液晶プロジェクタ LP-Z2000
- 電動スライドシャッターと業界最静音が気に入りこれに決めました。横幅400mmの大きさが許せるのなら今最もコストパフォーマンスの高いプロジェクタだと思います。
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処分に困っていた電子レンジの台をスタンドとしてます。ソファの後ろへ配置し、配線は電源ケーブルとHDMIケーブルのみとしています。 - (株)シネマ工房 80インチワイド掛図式スクリーン
- プロジェクタの付属品です。
- スクリーンもこだわるか迷ったのですが、部屋でタバコも吸うし、安価なスクリーンを定期的に交換する方針にしました。
- できるだけ低く設置したかったので別途立ち上げ式を購入しようかとも考えたのですが、安価なスクリーンでは余計な機構がない壁掛け式が最も材質が良いはずだと店員さんに説得され辞めました。
- 部屋のカーテンレールに引っ掛けて使用してます。
- DENON DVDプレイヤー DVD-1930
写真の左最上段にあるのがDVD-1930です。HDMI端子のあるプレイヤーが欲しいと思い、プロジェクタ購入時のヨドバシポイントを使ってほぼタダで購入しました。- 5.1chサラウンドはどうも好きになれないので、アンプ、スピーカは従来のままです。
- アンプ:DENON PMA-2000AE
- スピーカ:B&W CM7
柿落としは「オペラ座の怪人」
オープニングのシャンデリアが現れるシーン、色あせたモノクロ映像から色彩豊かで華やかな1870年代オペラ座の風景へ。感動です。まさにシアターの醍醐味です。
笑顔、幸せ、寂しさ - チャップリン映画 (2007-07-28)
花を咥え、照れ笑いするチャップリン。
これを見て胸が締め付けられる思いにならないのは、あなたがこの映画「街の灯」を観ていないからです。
近所のCD屋さんでこのDVDを見つけ、暇つぶしになるかなと買ってみました。暇つぶしどころか、思いっきりハマりました。観終わってしばらく夢心地、再度そのCD屋さんへ行き、同じシリーズのDVD「モダン・タイムス」と「黄金狂時代」を...。
いやぁ、映画ってほんとにいいですね!
と心から思ってます。
街の灯
浮浪人チャップリンが盲目の花売り少女に恋をする。彼女のためと金策に走り回り、そして、ラストシーン...。
昔観てるし、テレビでも何度か紹介されてるし、ストーリーも知っているはずだし、でも感動せずにはいられませんでした。俺も大人になったのかなぁ(笑)。
純粋な心、一途な気持ち。とても大切です。憧れます。しかし、ラストシーンでは...。だって、映画だったら普通、「いえ、人違いです」って立ち去ったりするでしょ?何で言っちゃうかなぁ、やっぱりそれがチャーリーなのかなぁ。とても切なく感じてしまいました。
モダン・タイムス
「人間が新しい現代の社会を生きていくには、どうあるべきか」というテーマを掲げながら、資本主義社会のあり方を痛烈に皮肉った作品として知られる映画
音楽CD:青春のポップスIIIブックレット [Smile]の解説より
有名な歯車のシーンなど、カリカチュア的な要素が紹介されることが多い作品です。
私にとってはそこはむしろどうでもいいんです。家を見つけたの
とボロ屋で少女と一緒に過ごすシーンが最高です。号泣してました。お決まりのギャグ連発で、逆にそれが二人の幸せぶりへと意識が行きました。貧しくても幸せならそれでいいの象徴といったシーンです。
そして、最後は、「頑張って生きていこう。でも、笑顔でね。」のメッセージ。泣きますよ、そりゃ(笑)。
テーマ曲はスマイル。もうこれが聴こえただけで目が潤んでしまう。
チャップリンの黄金狂時代
当たり前といえば当たり前で、どのDVDケースの写真も一番印象に残るシーンを使ってます。DVDを手に取るとそのシーンやその他いろいろなシーンが回想され、耽ってしまいます。このDVDもそうです。
ただ、やっぱりちょっと寂しいって思っちゃうんですよ、このシーンも。どうしてチャップリンはこんなにまで主人公を落とすんでしょうか。コメディだからでしょうか。結局人間って自分が優越感に浸ると楽しいと思う生き物なんですかね。