鳥肌立ちっぱなし! - サラ・ブライトマンのDVD "Symphony: Live in Vienna" (2012-09-25)

AKANE LIV さんがインタビューの中で、歌でも魅せられるけど、ステージや衣装もシアター出身の人の世界観で綺麗。と、好きなアーティストはサラ・ブライトマンだと話している記事を読んでから、妙にそのサラ・ブライトマンという人が気になるようになりました。ベストアルバムは持っていたもののステージや衣装も観てみたいとこの DVD "シンフォニー~ライヴ・イン・ウィーン" を購入してみました。

シンフォニー~ライヴ・イン・ウィーン~ [DVD] / サラ・ブライトマン

素晴らしい映像作品です。心が浄化されるというのか、サラの神々しい声に自分も清められたような気さえします。

世界遺産でもあるウィーンのシュテファン大寺院で行ったコンサート。特典映像のインタビューから、元々はTV番組として撮影された映像のようです。観客は一応観客なんですが、むしろエキストラとしてリハーサルからそこに座らされていた様子 (笑)。

いずれにせよ、演出 の重要性というのでしょうか。歌の素晴らしさだけでなく、ゴシック様式の建造物が醸し出す独特の雰囲気、それを適宜に映すカメラカット、サラの身のこなし、すべてが良い意味で計算しつくされている、魅せられる映像作品です。

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共感できる凡人の気持ち - "コントラバス" / パトリック・ズュースキント著 (2009-05-02)

"コントラバス"は、ときどき無性に読みたくなる不思議な魅力を持った本です。

映画化もされた小説"香水" (映画:パフューム)の著者、パトリック・ズュースキントの作家デビュー作。一人芝居用の台本として書かれたこの作品は、語り口調で読みやすく2時間弱、早い人なら1時間ぐらいで読み終わると思います。

... ほかの楽器が束になろうとかないっこないです。だいいちぼくらがいなかったら、なに一つ始まるはずがないんですよ。だれにでもきいてみてください。オーケストラは指揮者なんていなくても困らないけど、コントラバスぬきじゃ話にならないって、音楽家ならみんな口をそろえていいますから。 ...

"コントラバス" (パトリック・ズュースキント著、翻訳:池田 信雄, 山本 直幸)より

"大黒柱"、"縁の下の力持ち"とコントラバス奏者は、この楽器を演奏することに誇りを持っています。虚しいですよね。地味で目立たなくって注目されることなんてほとんどない。そんなことわかっていながらも、この楽器はすごいんだと言っているんです。

深い深いテーマもありそうですが、文学にうとい自分にはそこまで読み取れません。ちょこっと共感できて、読み終わると妙に満足している、そんな不思議な本です。

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優雅に歌うコントラバス - ゲリー・カー (2008-01-06)

Brown Soft Shoe - Remembering Ray Brown

参加アーティスト
ゲリー・カー (solo bass)、カーエル・ローシン (piano)、アレックス・オルソン (bass)、ジョエイ・スミス (guitar)
トラック
  1. ブラウン・ソフト・シュー
  2. マイ・ワン・アンド・オンリー・ラブ
  3. ラッシュ・ライフ
  4. トリステ
  5. ステイ・イン・タッチ
  6. ホエン・アイ・フォール・イン・ラブ
  7. シュート・ザ・ユニコーン
  8. ア・フラワー・イズ・ア・ラブサム・シング
  9. アウト・オブ・タイム/アウト・オブ・マインド
  10. ミッドナイト・サン
  11. アリス・イン・ワンダーランド
  12. ウィロー・ウィープ・フォー・ミー
  13. ノー・モア・ブルース(想いあふれて)

ジャズベーシスト、故レイ・ブラウンへ捧げたジャズスタンダード集。テーマはほとんど崩さず丁寧に、ソロは他のメンバーが担う。否が応でも名盤ジョン・コルトレーン & ジョニー・ハートマンを思い起こされます。

真っ先に思うことは、歌心。歌詞のついた歌だから、なおさら、単なる"演奏"ではなくコントラバスが歌っていると感じます。そして聴こえてくるその声は、気品に溢れていて、しかし、堂々と威厳を持っていて、かつ、優雅。コントラバスの魅力を堪能できます。

ただ、ご本人も白状しているように、その歌にはジャズっぽさは感じられないかも知れません。

コンサート後にレイは「あの若造に少しでも魂があったら、俺たちゃ失業しちまうな」と言っていたそうだ。それを聞いた僕はすっかり落ち込んでしまったんだが、後で彼にそのコメントのことを訊いてみたら、彼はこう言った。「ああ、たしかそんなことを言ったなあ、だけどおれが言った"魂 (ソウル)"という言葉は、ブルース、ブルースって意味さ。ブルースを感じられたら、お前はとんでもないジャズプレイヤーになるぜ」

CDのブックレット、ゲリー・カーの言葉より

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佐渡裕 & シエナ・ウィンド・オーケストラ - バースタイン・ガラ in 松本 (2007-09-24)


<佐渡裕 & シエナ・ウィンド・オーケストラ - バースタイン・ガラ>の松本公演へ行ってきました。

最初のスラヴァ!が耳に飛び込んできて、"俺、プロの吹奏楽聴くの初めてだ"と気づかされました。そういえば、今まで吹奏楽の生演奏って全国吹奏楽コンクールと母校県立足柄高校吹奏楽部の定期演奏会でしか聴いたことがなかったんですね。それが、大迫力と美しいアンサンブル、聴こえてくる音すべてに魅せられました。吹奏楽の楽しさ、素晴らしさを存分に味わわせてもらいました。

この日のコントラバス奏者は、私が高校吹奏楽部の時に何度かレッスンを受けさせていただいた先生です。声を掛けて良いものかわからず、結局ひっそりと応援させて頂きました。最後の星条旗よ永遠なれでは、女の子2人が先生の楽器を弾いているのを見て、"うらやましいなぁ"とこれまたひっそりと思っていました。星条旗Aメロの部分"タータラタータラタータラタッ"を弾いてる女子高生を見て、"え!昔の俺よりうまい...。"などと思い、ほんと嫉妬しまくりでした。

家に戻ってきた今でも、星条旗がずっと流れています。吹奏楽、元より音楽って楽しいなぁと噛み締める日となりました。

コントラバスについて

高校最後の吹奏楽コンクールでの演奏後、先生にお話を聞きに行くと、音は一番大きかったとだけ仰られました。アンサンブルというものを考えろ、ということと、ボーイング以外はまるで駄目、ということだと思います。

でも私は嬉しかったんです。ゲリー・カーのアルビノーニのアダージョを聴いて、柔らかくて優雅で芯の通った音、"これがコントラバスの音なのか!"と衝撃を受けて、以来、その音をイメージしながらボーイングだけをひたすら練習しつづけていましたし、"チューバよりデカイ音を出す"という意味不明な目標も当時は持っていましたから、先生に少なくともそこだけは認められたんだと思ったからです。

コントラバス、もう一度手にしたいなぁと思う今日この頃です。

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いよいよ開催 - サイトウキネンフェスティバル松本 (2007-08-19)

[写真]サイトウキネンフェスティバル松本、歓迎吹奏楽パレードの最後を飾る松本城敷地内で行われた合同演奏会での人だかり。

今年2007年のサイトウキネンフェスティバル松本が8月15日から開催されました。本日8月19日は、松本市中心市街地にて歓迎吹奏楽パレード・松本城での合同演奏会が行われました。

前の日飲んだくれていた私はすっかり寝坊してしまい、駆けつけた時にはパレードは終了し既に交通規制も解けていました...。しかしなんとか合同演奏会には間に合い、その雰囲気は体験することができました。

特に今日のイベントに参加して、このフェスティバルはクラシック音楽を愛する人のためなんてことはなく、音楽、広い意味での音楽を通じてみんなでいっしょになって松本を盛り上げるお祭りなんだとわかりました。まだ、住民票を移して何ヶ月も経っていない私ですが、松本に暮らしていることがとても誇りに思えるイベントでした。

[写真]松本城入り口に立てかけられていた案内。 [写真]総勢3000人近くの吹奏楽団体の前で指揮する小澤征爾。

やはりデジカメとか買っといた方がよかったなぁと悔やむばかりです...。

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