笑顔、幸せ、寂しさ - チャップリン映画
花を咥え、照れ笑いするチャップリン。
これを見て胸が締め付けられる思いにならないのは、あなたがこの映画「街の灯」を観ていないからです。
近所のCD屋さんでこのDVDを見つけ、暇つぶしになるかなと買ってみました。暇つぶしどころか、思いっきりハマりました。観終わってしばらく夢心地、再度そのCD屋さんへ行き、同じシリーズのDVD「モダン・タイムス」と「黄金狂時代」を...。
いやぁ、映画ってほんとにいいですね!
と心から思ってます。
街の灯
浮浪人チャップリンが盲目の花売り少女に恋をする。彼女のためと金策に走り回り、そして、ラストシーン...。
昔観てるし、テレビでも何度か紹介されてるし、ストーリーも知っているはずだし、でも感動せずにはいられませんでした。俺も大人になったのかなぁ(笑)。
純粋な心、一途な気持ち。とても大切です。憧れます。しかし、ラストシーンでは...。だって、映画だったら普通、「いえ、人違いです」って立ち去ったりするでしょ?何で言っちゃうかなぁ、やっぱりそれがチャーリーなのかなぁ。とても切なく感じてしまいました。
モダン・タイムス
「人間が新しい現代の社会を生きていくには、どうあるべきか」というテーマを掲げながら、資本主義社会のあり方を痛烈に皮肉った作品として知られる映画
音楽CD:青春のポップスIIIブックレット [Smile]の解説より
有名な歯車のシーンなど、カリカチュア的な要素が紹介されることが多い作品です。
私にとってはそこはむしろどうでもいいんです。家を見つけたの
とボロ屋で少女と一緒に過ごすシーンが最高です。号泣してました。お決まりのギャグ連発で、逆にそれが二人の幸せぶりへと意識が行きました。貧しくても幸せならそれでいいの象徴といったシーンです。
そして、最後は、「頑張って生きていこう。でも、笑顔でね。」のメッセージ。泣きますよ、そりゃ(笑)。
テーマ曲はスマイル。もうこれが聴こえただけで目が潤んでしまう。
チャップリンの黄金狂時代
当たり前といえば当たり前で、どのDVDケースの写真も一番印象に残るシーンを使ってます。DVDを手に取るとそのシーンやその他いろいろなシーンが回想され、耽ってしまいます。このDVDもそうです。
ただ、やっぱりちょっと寂しいって思っちゃうんですよ、このシーンも。どうしてチャップリンはこんなにまで主人公を落とすんでしょうか。コメディだからでしょうか。結局人間って自分が優越感に浸ると楽しいと思う生き物なんですかね。
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