いつも新鮮 - マリーンのジャズアルバム
ファンとはわがままなもので、自分の好きなアーティストがずっとそのままで在り続けてほしいと願うものです。アーティストも人間で成長し変化し続けることはわかっていてもそれが自分の好みに合わなくなったら去ってしまいます。
マリーンの歌声はずっと変わりません。成長していないということではありません。私のマリーンの大好きなところが今も昔もずっとそのまま変わらずに在り続けてくれているんです。特にアコースティックサウンド中心のジャズ系アルバムはサウンドの古臭さも感じることなく、聴く度にいつも新鮮な印象を受けます。
既に廃盤になっているアルバムもありますが、中古CD屋さんやYahoo!オークションなどで購入できることがあります。私の場合、学生時代に渋谷、自由が丘、横浜の中古CD屋さんを回りつづけてやっとのことで「朝日のごとくさわやかに」を探し出しました。
また、マリーンのアルバムすべてについては、マリーンのサイトでジャケット写真付きで紹介されています。
ジャズ&アウト / マリーン meets 本田雅人B.B.Station
- Sing Sing Sing
- It's Magic
- You'll Never Get To Heaven
- Can't Take My Eyes Off Of You
- Cafe Style
- Tennessee Waltz
- Dazzle The Night
- Left Alone
- I Was Born To Love You
- In The Quiet Blue
本田雅人率いるビックバンドとの競演で、メジャーレーベルからの発売は16年振りとのこと。CDジャケットの帯にあのマリーンが帰ってきた!
と書かれており、これはファンとしてちょっとムッとしてしましました。だってマリーンはずっと精力的に活動し続けていたんですから。
ノリノリの8ビートで聴ける4曲目Can't Take My Eyes Off Of Youは、切れのあるホーンセクションが最高に気持ちいいです。また、クイーンのI Was Born To Love Youもいかにもビックバンドジャズといったアレンジで楽しく聴けます。
一番好きな曲は、本田雅人オリジナル曲Cafe Styleです。とても愛くるしいメロディーラインで一度聴いたら頭から離れません。
What's New ?
- SPAIN
- IT'S MAGIC - from the film "Romance On The High Seas" -
- SOMETIMES WHEN WE TOUCH
- NEW YORK STATE OF MIND
- WHAT A DIFFERENCE A DAY MADE
- WHAT'S NEW ?
- HERE'S THAT RAINY DAY
- WITHOUT YOU
- WHAT A WONDERFUL WORLD
- BEI MIR BIST DU SCHON
- 'ROUND MIDNIGHT
- OVER THE RAINBOW
- HAPPY TALK
来日20周年記念として発売されたアルバムです。選曲も普段ライブでリクエストが多かったものからだそうです。
歌詞付きのSPAINはこのアルバムで初めて聴きました。一度だけマリーンのライブで聴いたことがあります。CDよりもずっと、超ハイスピードでド迫力の演奏でした。
アルバムの中では、なんと言っても12曲目OVER THE RAINBOWでしょう。できれば大音量で聴きたい曲です。ピアノをバックに静かに歌いだし、どんどん盛り上がっていき、クライマックスではまるで目の前でミュージカルが繰り広げられているかのような壮大なスケールで曲が閉じられます。マリーンは本当にすごい歌手だとこの曲を聴く度に思います。
朝日のごとくさわやかに
- MY FAVORITE THINGS
- IN A MELLOW TONE
- ALL OF ME
- SOFTLY, AS IN A MORNING SUNRISE
- SOLITUDE
- ROUTE 66
- I'VE GOT YOU UNDER MY SKIN
- SIDE BY SIDE
- MOONLIGHT IN VERMONT
1985年、ニューヨークにてフランク・フォスター・ビックバンドとレコーディングしたスタンダード集です。
苦労して見つけたCDなのに他のマリーンのCDと比べると部屋のBGM的にしか聴いてないなぁっとちょっと反省...。スタンダードをスタンダードらしく演奏していてくつろげます。
MY FAVORITE SONGS
- LULLABY OF BIRDLAND
- MY FUNNY VALENTINE
- FOR ONCE IN MY LIFE - ALL THE THINGS YOU ARE
- MEDITATION
- PEOPLE
- SATIN DOLL
- YOU'LL NEVER KNOW
- THE SHADOW OF YOUR SMILE
- SWEET SERENADE
- ALFIE
1982年に来日したシェリー・マンのトリオと共演したスタンダード集です。
私が初めて買ったマリーンのCDがこの「マイ・フェイバリット・ソングス」です。
3曲目が大好きでよくこのトラックだけを聴くことがあります。バラード調のFOR ONCE IN MY LIFEからミディアムテンポのALL THE THINGS YOU AREへ、トランペットのソロからそのままのテンポでまたFOR ONCE IN MY LIFEに戻ります。再びテンポを落としてのラストはマリーンらしい熱唱ぶり。これ一曲でマリーンの大好きなところすべてが聴くことができます。