優雅に歌うコントラバス - ゲリー・カー

Brown Soft Shoe - Remembering Ray Brown

参加アーティスト
ゲリー・カー (solo bass)、カーエル・ローシン (piano)、アレックス・オルソン (bass)、ジョエイ・スミス (guitar)
トラック
  1. ブラウン・ソフト・シュー
  2. マイ・ワン・アンド・オンリー・ラブ
  3. ラッシュ・ライフ
  4. トリステ
  5. ステイ・イン・タッチ
  6. ホエン・アイ・フォール・イン・ラブ
  7. シュート・ザ・ユニコーン
  8. ア・フラワー・イズ・ア・ラブサム・シング
  9. アウト・オブ・タイム/アウト・オブ・マインド
  10. ミッドナイト・サン
  11. アリス・イン・ワンダーランド
  12. ウィロー・ウィープ・フォー・ミー
  13. ノー・モア・ブルース(想いあふれて)

ジャズベーシスト、故レイ・ブラウンへ捧げたジャズスタンダード集。テーマはほとんど崩さず丁寧に、ソロは他のメンバーが担う。否が応でも名盤ジョン・コルトレーン & ジョニー・ハートマンを思い起こされます。

真っ先に思うことは、歌心。歌詞のついた歌だから、なおさら、単なる"演奏"ではなくコントラバスが歌っていると感じます。そして聴こえてくるその声は、気品に溢れていて、しかし、堂々と威厳を持っていて、かつ、優雅。コントラバスの魅力を堪能できます。

ただ、ご本人も白状しているように、その歌にはジャズっぽさは感じられないかも知れません。

コンサート後にレイは「あの若造に少しでも魂があったら、俺たちゃ失業しちまうな」と言っていたそうだ。それを聞いた僕はすっかり落ち込んでしまったんだが、後で彼にそのコメントのことを訊いてみたら、彼はこう言った。「ああ、たしかそんなことを言ったなあ、だけどおれが言った"魂 (ソウル)"という言葉は、ブルース、ブルースって意味さ。ブルースを感じられたら、お前はとんでもないジャズプレイヤーになるぜ」

CDのブックレット、ゲリー・カーの言葉より

Written in 2008-01-06
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