紙ジャケットCDなどの保護に - CD Pケースカバー (2007-08-26)
よく中古CD屋さんでCD購入時、透明ビニールのカバーを付けてくれる店があります。特に紙ジャケットは痛みやすいので、いつもこれもっとほしいなぁっと思っていました。昨日、TOWER RECORDS 新宿店でレジの前にこれがあるのを見つけ購入しました。
「CD Pケースカバー(30枚入り)」は標準サイズのプラスティックケース用で、これとは別に「CD 紙ジャケットカバー(20枚入り)」というもの在るようです。値段もそれぞれ263円、189円と、それほど高いものでもないですし、せめて紙ジャケットCDにはつけてみてはどうでしょうか?
いよいよ開催 - サイトウキネンフェスティバル松本 (2007-08-19)
今年2007年のサイトウキネンフェスティバル松本が8月15日から開催されました。本日8月19日は、松本市中心市街地にて歓迎吹奏楽パレード・松本城での合同演奏会が行われました。
前の日飲んだくれていた私はすっかり寝坊してしまい、駆けつけた時にはパレードは終了し既に交通規制も解けていました...。しかしなんとか合同演奏会には間に合い、その雰囲気は体験することができました。
特に今日のイベントに参加して、このフェスティバルはクラシック音楽を愛する人のためなんてことはなく、音楽、広い意味での音楽を通じてみんなでいっしょになって松本を盛り上げるお祭りなんだとわかりました。まだ、住民票を移して何ヶ月も経っていない私ですが、松本に暮らしていることがとても誇りに思えるイベントでした。
やはりデジカメとか買っといた方がよかったなぁと悔やむばかりです...。
新感覚 - バレンボイムによるマーラー第9交響曲 (2007-08-01)
マーラー交響曲の魅力
アンリ=ルイ・ド・ラ・グランジュ (Henry-Louis de La Grange) という人は、マーラー研究の第一人者と呼ばれています。この方のフランス語で書かれたマーラー評伝は、全三巻、3600ページにも及ぶもので、さらに英語版、単なる英訳ではなく大幅な増補改訂版、全四巻というものも存在するそうです。
私自身、この三十年間、何百回と聴きつづけてきたマーラーの交響曲でも、注意して聴けば、必ずそこに新しい発見がある。
ド・ラ・グランジュさんのいう発見
と私の発見では、まったく質が違うと思います。しかしやはり、マーラーの交響曲は聴いた数だけ新しい発見
があると思うのです。
バレンボイム指揮によるマーラー第9交響曲の録音を聴いたとき、ド・ラ・グランジュさんのこの言葉を思い出しました。
マーラー:交響曲第9番 / バレンボイム指揮、ベルリン・シュターツカペレ
今日で3日連続聴いています。新しい発見
のし通しです。全体の音量バランスやアゴーギグ、各々の歌いまわしの違いからか、ここでこんな楽器がこんなことをやっていたのか、といった、今まで気づかなかったものが聴こえ、それによって受ける印象がとても新鮮です。
斬新には聴こえるものの、それが「わざとらしさ」や「目立ちたがり屋の仕業」のようには決して聴こえず、単に解釈の違いとして自然に聴くことができます。こんな解釈があったのか、という発見
です。
マーラーの楽譜には、強弱や表現についての記号が、場合によっては注釈なども、こと細かに書き込まれているので、指揮者の仕事はほとんどない、ということも聞いたことがあります。なのに、世の中にはマーラー交響曲の録音はたくさん存在し、それぞれがそれぞれの表情を持っているから不思議ですね。
サイトウ・キネン・フェスティバル松本<武満徹メモリアルコンサートXII>へ行きます (2007-07-21)
サイトウ・キネン・フェスティバル松本のチケットが届きました。
さすがに小澤征爾さんが指揮するBプログラムやオペラ公演のチケットは取れませんでした。武満徹作品は、ノベンバーステップスとそのCDのカップリング曲の3曲しか知らないので、当日のプログラムに入っている曲を事前に聴いておいた方がいいかなぁと思っています。
松本が音楽で染まるとき - サイトウ・キネン・フェスティバル松本
世界的指揮者・小澤征爾総監督とサイトウ・キネン・オーケストラが母体となり、1992年からここ松本で繰り広げられている一大音楽祭、それがサイトウ・キネン・フェスティバル松本です。フェスティバルの開催は毎年8月~9月で、期間中、世界一流の奏者による演奏の数々を楽しみに、国内はもとより海外からも音楽ファンが松本に集います。今や夏の松本を「楽都」一色に染めるフェスティバルとして、市民にとって大切な音楽祭となっているものです。
月刊 City Box まつもと 7月号より
音楽祭開催前から、中心市街地の街灯などに飾り付けがされたり、県内外から多くの団体が参加する「歓迎吹奏楽パレード」が行われたり、松本がサイトウ・キネン一色となるそうです。駅周辺のホテルはすべて満室となり、ファミレスで一夜過ごす人までいるそうです。
自分の住む町、松本が一番賑やかになるとき。今からとても楽しみにしています。あ、そういえば住民票移さなくちゃ...。
ノヴェンバー・ステップス
- 作曲
- 武満徹
- 指揮
- 小澤征爾
- 演奏
- サイトウ・キネン・オーケストラ、鶴田錦史、横山勝也、今井信子
- トラック
-
- ノヴェンバー・ステップス ~ 尺八と琵琶とオーケストラのための
- エクリプス ~ 尺八と琵琶のための
- ストリング・アラウンド・オータム ~ ヴィオラとオーケストラのための
ノベンバー・ステップスは、日本の伝統楽器、尺八と琵琶を独奏楽器として取入れた単一楽章形式の複協奏曲で、ニューヨーク・フィルハーモニー125周年演奏会で初演されました。
これまで、多くの作曲家がわれわれ自身の音楽、現代の日本の音楽を書こうとこころみた。あるときは日本の民謡を取入れ、日本のリズムを取入れ、お寺の鐘の音を書入れたり、雅楽の響きをオーケストラでまねてみたりした。むろんうまくいく場合もあるが、下手すると、ニューヨークの町角で見られる安っぽい、いわゆる「オリエント・ギフト・ショップ」「東京ギフト・ショップ」の、チョウチン、日ガサ、ゆかたがけ的な日本ムードに堕する恐れがある。その例も多かった。
ところが武満さんは西洋の道具立てで日本の心を自然とわき出せることをしでかしたのだ。
小澤征爾大研究 (春秋社) 「4章 彼自身による小澤征爾 『びわと尺八』」より
単に西洋音楽の旋律を尺八や琵琶に演奏させたり、その逆のオーケストラに日本の雅楽の響きを出させたりといったものでは、決して無く、尺八と琵琶、それぞれがどれほどすばらしい楽器かを、これでもか、これでもか、と知らされる音楽です。
大学受験勉強中、注意力散漫になったときにこの曲を聴くと、気持ちが整い集中力が戻るので、よく聴き(効き)ました。静寂がとても力強く感じられる音楽は、世界中どこを探しても、この日本にしかないでしょう。昔、外国人とよくチャットしていた頃、アメリカ人に尺八のことを聞かれて、Shakuhachi is very quiet, but very strong
とわかったような口を利いたこともあります(笑)。
フラプラファン必見のライブDVD - Fried Pride Live In New York & Tokyo (2007-07-21)
Fried Pride Live In New York & Tokyo
2枚組みのDVDで、DISK.1はニューヨークBlue Note、DISK.2は東京 渋谷クワトロでのライブ収録です。DISK.1にはフライドプライドのお二人によるコメンタリーも楽しめます。
DISK.1 ニューヨークBlue Note
DISK.1のニューヨークでのライブ演奏は正直面白くないです。横田さんも本調子ではないし、何よりも客のノリが悪くライブが盛り上がらない。
しかし、音声をオーディオコメンタリーに切り替えると、一変。すごく楽しいです。ライブ映像を見ながらフライドプライドのお二人が、この演奏についてや、横田さんが当日ビビリまくっていたこと、Shihoさんの化粧の秘密(?)など、いろいろと話してくれています。よこちゃんのファンはほとんどがおっさんですよね
と言うShihoさんに対して横田さんが、いえ、若い男性の方もいらっしゃいます
などの笑える会話は、ファンとしてもお二人をとても近くに感じることができて、うれしい限りです。
横田さんについては、ブログや雑誌のインタビューでのShihoさんの発言から、音楽に対して非常に厳しく、ライブのリハーサルやレコーディングの時はすごく怖い人なのだそうです。だから普段の二人はよそよそしい関係なのかと勝手に想像していましたが、なんだ普通に仲いいんじゃん
と、これまた勝手に、安心しました。ただ、横田さんがご自身の演奏を聞きながらここでこんな風にやるのがいいですねぇ!
とか、これがギターらしい表現なんです!
などと仰られているのを聞くと、心底ギターという楽器を愛している人なんだなぁということはすごく伝わってきました。
DISK.2 渋谷クラブクワトロ
そしてDISK.2。フライドプライドらしいライブです。っていうか、俺が聴きに行ったときよりずっと盛り上がってるじゃねえか!
と嫉妬してしまうくらい、カッコいい演奏が収録されています。
観客全員にコーラスを歌わせてShihoさんがその上にスキャットで乗せるというアイデアは、フラプラライブの定番になっていますが、やはりいいです。ベタなことを言いますが、客席とステージに壁がなくなり全員がひとつになる、一番興奮するときです。私が聴きに行ったときはCLOSE TO YOUでそれを体験しましたが、このDVDでは、WORDS WTIH WINGSで聴けます。たとえノリノリの曲でも鳥肌が立つくらい感動します。
そして、ラストのLA LA MEANS I LOVE YOU。観客へ感謝の意味を込めて、Shihoさんが何度もI love you
と繰り返し、最後の最後ではマイクなしで、歌うのを聴くと、ジーンと涙が溢れてきます。
あぁ、やっぱりまた行きたいなぁ。松本に来ないかなぁ(笑)。東京まで行くか。待てよ、ここからだと、東京も名古屋もほぼ同じ距離だから、むしろ選択肢が増えたことになる。よしライブスケジュールを毎日チェックしよ。こういうライブスケジュールにこそRSSを使うべきだと思います。
それにしても、DISK.1のコメンタリーでShihoさんがメイクについて話していたので、どうしても気になってしまいます、目が。確かにアイシャドウが奥の奥まで入ってそう。描くとき怖くないのかなぁ、と男は思ってしまいます。
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番外:ショボイ今のDVD環境
DVDはプロジェクタとスクリーンを買ってから存分に楽しもうと、引越してからまともにDVDを見れる環境になっていません。しかし、無性にフライドプライドのライブDVDが見たくなり、隣の部屋にある14インチのテレビデオを引っ張り出しきて、半ば無理やり、DVD鑑賞を実現させました。
明らかにテレビが小さ過ぎですが、遮光カーテンで暗室にすれば、集中して見ることができて、まぁ、耐えられないというほどではありません。