クラシック音楽との出会いとモーツァルト交響曲第40番 (2007-07-17)

超高級品、CDプレイヤー

小学校4,5年生の頃なのでもう20年以上前になります。友達に会社社長の息子だったやつがいて、そいつがコンパクトディスク (CD) というものを私に初めて見せてくれました。特殊な金属か何かでできていてずっしり重いものだと想像していたので、その軽さと軟さからこれが3200円もするの?と思ったのを憶えています。CDやCDプレイヤーといったものは、当時一般家庭に普及し始めた頃だったと思います。でも、私の中ではまだ超高級品でした。

そのすぐ後です。なんと超高級品、CDラジカセが家に来たのです。父親が会社からプレゼントされたとかなんとかと言ってた気がしますが、ダンボールから出して設置されるその高級品を家族全員が物珍しそうに、しかし、ワクワクしながら眺めていました。

柿落としはなんだったか憶えていません。ただ、そのラジカセといっしょに来た、東芝EMIのクラシックコレクション、全部で200枚くらいのCDの中からだったはずです。聴くものがそれしかありませんでしたから。就職で上京するときに、そのコレクションの中から数枚だけ拝借し、今も大事に聴いています。結構名演揃いのコレクションなんです。今の私だったらその中からフルトヴェングラー指揮のバイロイトの第9を柿落としに選んだでしょう。

当然、高級品を触りたくて仕方なかった私が聴くものもそのコレクションの中からでした。バッハの「トッカータとフーガ」やチャイコフスキーの「ピアノ協奏曲」など、あ!これ聴いたことある!といった調子で。

そのうち、家のレコードでも同じようなコレクションBOXがあることを知り、そちらまで引っ張り出して聴き漁ったり、絵本形式でわかりやすい楽典の入門書を見つけ知識を得るなどクラシック音楽そのものにのめり込みました。

モーツァルト交響曲第40番ト短調

東芝EMIクラシックコレクションの中でモーツァルト交響曲第40番が一番のお気に入りでした。母親が言うには毎日朝から聴いていたそうです。よくもまあ、あんなに哀愁漂う美しくも切ない旋律を朝っぱらから聴けたものだと感心します。小学校の頃は毎朝学校に着くと、すぐにグランドに出てドッチボールをしていましたから、今の私にはその行動はまったく理解できません。ガキンチョには気持ちの切り替えとかシチュエーションとかいうことは意識の中になかったんでしょうね。毎日担任の先生に提出する日記にも、モーツァルトの40番がどうのこうのと書いた記憶もあります。まさにモーツァルト40番、一色でした。

残念ながらその録音の指揮者・オーケストラなどの情報は憶えていません。今度実家に帰ったときチェックしようと思います。

モーツァルト:交響曲第40番 / 水戸室内管弦楽団 小澤征爾

少し前から小編成のハイドンやモーツァルトの音楽はずっと聴いていないなぁと思い、また、せっかくSACDプレイヤーを買ったのだからということで、このSACDハイブリット仕様ディスクを買いました。上品でとても安らぎます。水戸室内管弦楽団については何も知りませんでしたが、すごく豪華なメンバーで構成されているんですね。

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ウェスの初録音 - The Wes Montgomery Trio (2007-07-16)

昨日、安富祖貴子さんに関しての記事を掲載しましたが、その後、気分が完全にJAZZモードになり、夜通しJAZZを聴いていました。

いろいろ聴いていもやはり最後に行き着くのはいつもウェス・モンゴメリーですね。

The Wes Montgomery Trio

インディアナポリスを訪れたキャノンボール・アダレイがウェスの演奏を聴きレコード会社に紹介したのが、初レコーディングのきっかけだったと言われています。このとき使用したギターとアンプはケニー・バレルから借りたもので、なんでも飛行機嫌いだったウェスは自分の楽器を飛行機に乗せたくなかったという説があります。

ずっと前から持っていたCDなのですが、ほとんど聴いていなかったので改めて聴いてみました。

固めのトーンでやたらと深くリバーブのかかったサウンドに違和感を感じますが、ケニー・バレルの楽器をウェスが弾いているという知識のおかげで、むしろ、貴重な録音だと、得した気分になります。

他のウェスのアルバムと比べると正直ちょっと物足りなさを感じてしまいますが、ユニークな、誰が聴いてもウェスにしか聴こえない、フレージングは健在です。バックグラウンドミュージックとして気楽に聴けそうだなと思いました。

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これがデビューアルバム? - 安富祖貴子「魂/Kon」 (2007-07-15)

アルバム「マブイのうた」を聴いて大好きになった安富祖貴子さん。仕事から帰るとまず、アンプの電源を入れ、この安富祖貴子さんを聴きながら、ビールをプシュッと...、とやるのが平日深夜の私です。

ただ、このCDを買うきっかけは岡安良明さんが参加していることだったこともあり、他のアルバムには岡安さん、いないんだよなぁっと買うのを躊躇していました。しかし、今日デビューアルバム「魂(Kon)」を聴いてみて、やっぱりかっこいいです!ためらっていた自分が馬鹿でした。

魂/Kon 安富祖貴子

参加アーティスト
安富祖貴子, 井上陽介, 安井さち子, 知念嘉哉, 川嶋哲郎, 金子雄太
トラック
  1. ワーク・ソング
  2. アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー
  3. ヒア・カムズ・ザ・サン
  4. エヴリシング・マスト・チェンジ
  5. マイ・フェイヴァリット・シングス
  6. ジャスト・ライク・ア・ウーマン
  7. スムース・オペレーター
  8. アイ・ラヴズ・ユー・ポーギー
  9. マイ・ベイビー・ジャスト・ケアーズ・フォー・ミー
  10. ヒーロー
  11. モーニン
  12. テネシー・ワルツ

このパンチの効いた声を聴くと、とてもデビューアルバムとは思えません(笑)。ジャズを歌い続けて何十年は言い過ぎですが、貫禄十分の歌いっぷりです。

ただ、ラストナンバー「テネシー・ワルツ」は、この歌いっぷりが災いしてクドさを感じてしまいました。セカンドアルバムの7曲目「A Lover's Concerto」では、肩の力を抜いてリラックスした歌い方で聴いていても心地よかったのですが、こんな風に歌ってほしいなぁと個人的には思います。

CDブックレットの解説には、これまでの安富祖貴子さんの音楽活動についても多くが書かれています。大学を卒業後、ピアノ講師をしながらホテルラウンジでの弾き語りをはじめ、ラテン音楽、スタンダード、沖縄の歌への幅を広げる。そしてなんと地元のミュージカルなどの各種イベントで舞台監督や音楽監督、CD製作のプロデュース、女性ヴォーカリスト指導まで務めたりと、やっぱりベテランなんじゃん(笑)。

ただ、本格的にジャズを歌い始めたのは、05年3月にM&I社長の助言があってからとのこと。本当にごく最近からジャズに接するようになったんですね。ん?ということは、ジャズ歴(?)は私の方が上なのでは(笑)。

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オーディオ環境改善 - デノンPMA-2000AE, DCD-1650AE (2007-07-01)

以前から使っていた貰い物のSUNSUIのアンプは、電源投入時小さい音で鳴らそうとすると片側のスピーカが鳴らないなどあり、ずっと新しいのがほしいなぁと思っていました。ボーナスが出た後、ほとんど勢いでオーディオショップへ行き、その日に購入してしまいました。

下段・左がPMA-2000AE、上段の下にあるのがDCD-1650AEです。

プリメインアンプPMA-2000AE

第一印象は、静かです。出力が小さいということではなく、音量を上げても喧しさが一切無いということです。お店では上級機種PMA-S11も視聴しましたが、その傾向が強くなる印象を持ちました。ただ、この違いが価格差20万かぁとか考えてしまい、ケチってこのPMA-2000AEを選びました。

オーディオ雑誌などでよく、情報量が多いという表現が使われています。それは再生可能な周波数帯域すべてを鳴らしてくれることを意味しているのでは、と今回思いました。静かという印象は、今まで聴いていたSANSUIの音が中域音が弱く、所謂ドンシャリサウンドに近い鳴りで、音が硬く聴こえていたからなのではないかと思います。

SACDプレイヤーDCD-1650AE

最近買う、特にクラシック系の、ディスクのほとんどがSACD/CDハイブリットディスクで、なんか損してる気がしていたので、これも!、と本当に勢いで...、と買ってしまいました。

アンプの変更がインパクトが強く、プレイヤーの方は正直どれだけ音が良くなったかはわかっていません。試しに前のmarantzに繋ぎ代えてエッシェンバッハ/フィラデルフィアのマーラー第6交響曲を聴き比べて見ると、DENONの方がそれぞれの音がより鮮明に聴こえました。これが色眼鏡なしで聴けたかどうかは自分ではわかりませんが...。

早速聴いたディスク

マーラー交響曲第6番イ短調 悲劇的 / エッシェンバッハ指揮、フィラデルフィア管弦楽団
お店に持っていって視聴させていただいたSACDです。第一楽章冒頭から金管楽器が活躍する曲ですが、このアンプ・プレイヤーでは迫力はそのままに上品かつ壮大な演奏という印象です。
マーラー交響曲第6番イ短調 / 大植英次指揮、大阪フィルハーモニー交響楽団
シロフォンやトライアングルなどの打楽器群や弦のピチカートのような、硬めの高音成分の強い音がとても臨場感溢れていて聴こえました。演奏そのものが野性味を帯びていることもあり、ゾクゾク・ワクワク楽しめます。
マーラー交響曲第9番 / 小林研一郎指揮、日本フィルハーモニー交響楽団
私が行こうかどうしようか迷っているうちに気づいたら過ぎてしまった、今年2007年1月サントリーホールで行われたコンサートのライブ録音です。演奏を聴いてみて、やっぱり行っとけばよかったぁと後悔しています。
全体的にとても丁寧な演奏という印象を持ちました。

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平原綾香 - 大人な雰囲気、癒しの声 (2007-06-10)

島健さんのShimaken Super Sessionsに収録されているBLACK COFFEEを聴いて、この渋い女の人はいったい誰だ!?と思い慌ててCDブックレットを確認すると、

BLACK COFFEE featuring AYAKA HIRAHARA

とありました。

平原綾香という名前は聞いたことあるけど、こんなジャジーな雰囲気でかっこいい歌手だったのかと思いちょっと調べてたら、あ、ジュピターの人なのね。とわかりました。

超実力派歌手としてこれからもいろんな歌を歌っていってほしいです。

そら

通算5枚目のアルバムだそうで、全体的に青空の下の大自然で聴きたいと思いました。

最後のボーナストラックとして、武道館ライブでのCome on a my houseが収録されています。私にとっての平原綾香へのファーストインプレッションが渋いジャズヴォーカリストだったので、このトラックを聴いたときは、そうそう!これこれ!と嬉しくなりました。ジャズスタンダード特集のアルバムを出してくれないかなぁ、と期待してます。

From To

日本の名曲特集的アルバムです。

普段あまり歌詞など意識していないで音楽を聴いている私ですが、このアルバムは否が応でも歌詞を聞き入ってしまう。小学校の頃から知っているはずの翼をくださいも改めてえぇ歌やなぁと目頭が熱くなりました。

  1. 晩夏(ひとりの季節) (作詞・作曲:荒井由実 編曲:松任谷正隆)
  2. 言葉にできない (作詞・作曲:小田和正 編曲:佐橋佳幸)
  3. いとしのエリー (作詞・作曲:桑田佳祐 編曲:ゴンチチ, 菅谷昌弘)
  4. いのちの名前 (作詞:覚和歌子 作曲・編曲:久石譲)
  5. Missing (作詞・作曲:久保田利伸 編曲:亀田誠治)
  6. 秋桜 (作詞・作曲:さだまさし 編曲:倉田信雄)
  7. TRUE LOVE (作詞・作曲:藤井フミヤ 編曲:佐橋佳幸)
  8. 桜坂 (作詞・作曲:福山雅治 編曲:吉川忠英)
  9. なごり雪 (作詞・作曲:伊勢正三 編曲:沢田完)
  10. 翼をください (作詞:山上路夫 作曲:村井邦彦 編曲:亀田誠治)
  11. あなたに (作詞:松井五郎 作曲:玉置浩二 編曲:島健)

Shimaken Super Sessions

スーパーピアニスト島健さんが、親交のあるアーティスト達と競演したセッションアルバムです。島健さんについては、birdのライブCD/DVDで知りました。

平原綾香さんのhuuum... というアダルトな雰囲気で始まるBLACK COFFEEは何度聴いてもゾクゾクします。

  1. AND THE MELODY STILL LINGERS ON(A NIGHT IN TUNISIA) featuring bird
  2. FEVER featuring MIKA NAKASHIMA & RON CARTER
  3. BLACK COFFEE featuring AYAKA HIRAHARA
  4. CHATTANOOGA CHOO CHOO featuring The Gospellers
  5. COME ON-A MY HOUSE featuring MIKI IMAI
  6. LUSH LIFE featuring KAHO SHIMADA
  7. WELL YOU NEEDN’T featuring DJ KRUSH
  8. BYE BYE BLACKBIRD featuring AKIKO YANO
  9. SMILE featuring RINKEN BAND
  10. STELLA BY STARLIGHT featuring RYOKO MORIYAMA
  11. A CHILD IS BORN(Piano Solo)
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